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念願の会社で内定をもらったのに、内定ブルーでうつに
実際に、仕事のことを考えると気分が重く落ち込むってことがありませんか?特に日曜日の夕方とか、連休明けの最終日に「明日から働かなければならない」そう考えるだけで、なんだか憂鬱になってしまう。
サザエさんや日曜日の夜の番組を見ると落ち込んでしまう。な〜んて経験はみなさんにもあると思います。実際就活や転職活動をしているのに、「あーあの会社でよかったのかしら」なんていう思いが頭を過ぎることはみんなが経験していることではないでしょうか?
それが「内定ブルー」です。
最初は、強い意思で「いい会社に就職したい」そう思って、エントリーシートの自己PRや面談など時間と労力を費やして、来る日も来る日も就職するために一心不乱に頑張ってきたのです。
にも関わらず、実際に入社が決まった会社のことをあてこれ考えたら「あの会社でよかったのか」と思い悩んでしまう状態です。そんな内定者はどうしたらいいのでしょうか?
その原因と対処法とはどういったことでしょうか。
誰にでもあるあるで起こる「内定ブルー」
せっかく一生懸命頑張って内定したのに、ある日突然陥ってしまう「内定ブルー」というもの(=内定者が、本当にこれでよかったのだろうかと悩みだすこと)
人事担当者からすれば、内定者がなんで「内定ブルー」になってしまったのだろうか、あんなに誠実で好印象だったし面談でも「この会社で働きたい」と言っていたのに、、と思ってしまうな。
と、そんな風に相手のことを考え出したら、さらに悪化してしまいます。もう、「もしこうだったら」と考える必要はありません。
人は大きな選択をする時に、どちらが自分にとって正しい選択になるのかあれこれ考えるもの。それは「必ずみんなが通るもの」といえるのです。
「内定ブルー」は、過ぎてしまえば、あの時にそうだったなと振り返るものです。
特に第一志望の会社でなかった場合、「別の人生を生きていけたかもしれない」という可能性を、みすみす捨ててしまったということです。そのことを考えて、同じことを繰り返して考えてしまいます。
もっと違った人生があるはずだったのに、第二志望や第三志望の会社に就職しなければならない。そんな自分の将来を考えて悲観的になってしまう。そう考えれば、それは誰もが思うあるあるではないでしょうか。
「内定ブルー」は他の会社への未練からくる
「内定ブルー」は、その会社でよかったのかという思いというよりは、他の選択肢の会社への未練です。その会社だったならば、どんな人生を送ることができたのか、もっと良い人生だったに違いない。という未練です。
本質的には、「他の選択肢(生きられた可能性のある別の人生)を生きられなかった(ブルー)」未練ですから、引きずってしまうものです。
そうでない場合は、そもそも働く意思が固まっていなかったということです。入社意思が固まっているかどうかの判断は難しいですが、いちばんの見極めポイントは、就職活動をすぐにやめたかどうかです。
会社や仕事の情報は充分得て、内定者自身もよく考えて意思決定したにもかかわらず起こる「内定ブルー」。それにどう対処したらいいでしょうか。要は「他の選択肢を捨てた人生という事実」を自分の中に受容することができるどうか。
受容するには、事実と向き合うことができるかどうかにかかってきます。事実に向き合うことができること、それは内定ブルーの対処の要となります。
「内定ブルー」は感情からくるもの
「内定ブルー」は、感情的なもので、未練や迷いなのですがその沸き上がってくるものは、「心の中の漠然とした不安です」人間は目に見えないものが不安になるのです。
そして、人間はそういう漠然とした不安に対峙することができないものなのです。大抵の場合には、その「不安の根拠」とするものを、自分の中に生じている正体がわからない塊を、不安として処理してしまうものです。
目に見えない不安ときちんと向き合うことができないものですから、未練の会社がより良い人生の選択だったと説明をつけることで、安心を得ようとするのです。
したがって、「内定ブルー」になった人がどうやったら目の前の不安が消えて、ぐっすり眠れる日がくるかどうかです。
内定ブルーの正体は、本質的には他者では解決しない
結局時間をかけて自分の心の中と向き合っていくしかないのですが、どうやって向き合っていけるのかいくつかの対処法をお伝えしましょう。
解決しない①責める相手に話してしまう
そのような「内定ブルー」を真正面から受け取ってしまって、事実やロジックで説得しようとすると逆効果になります。例えば、「あなたが決めた会社でしょ」「あなたの行動からくるものでしょ」と正面から受け止められない人に向かって、その事実を正面から論破しても上手く行かないということです。
解決しない②他のことで憂さ晴らし
一時的な気晴らしは気が晴れるかもしれません。しかし他のことに目を向けることは決していけないことではないでのです。ちょっとばかり気分も晴れるでしょう。しかし時間が経てば、これでは解決しないと気がつくでしょう。
「内定ブルー」になった人が、よく親や先輩に話をすると相手は諭そうとして「世の中はそんなに甘くない」と上から目線でいう人もいます。それでは解決しませんしむしろ逆効果となります。
「内定ブルー」の対処法は温和に受け止める
内定ブルーの人を安心させるにはどうすればよいのか。最善な戦術とはどんなことでしょうか。
そもそも未練からくる不安要素は、ある意味根拠はないのです。一つだけ選択して、他の選択肢を選ばない=他者を捨てるという行為を受容することなのです。
不安に対抗できるものは勇気やパワーであることは事実です。しかし実際はなかなか内面から沸き上がってこないものなのです。対峙できる勇気を得るには「安全地帯」のがもっとも最善な解決方法なのです。
それでは、安全地帯はというものは、どうやってえればいいでしょうか。人が安全だと思うには、他者との繋がりによって得られるものです。
人は人との「繋がり」や「触れ合い」から共感や共鳴してくれる人といることが、最も安心を感じるものです。そうすれば少しずつ勇気を持つことができて、不安を捨てることが少しずつできるようになります。
「繋がり」をつくるには、いくつかの工夫が必要ですのです。それでは少しずつ解説しておきます。
対処法①同じ内定者同士で共有する
「内定ブルー」の人たちと接点を持ち悩みを共有すること、同じ境遇で話やすいと思います。1人や2人でもいいでもいいので接することができる人に連絡をしてみましょう。
まずは、「似た者同士」で仲良くなってもり、「つながり」をつくれるようにします。自分と似た人が同じ内定者の中にいると思えば、安心感が高まりますから。
対処法②心から受け止めてくれる人と共有する
本当に心から話を受け止めてくれる人に相談することもいいでしょう。諭すというよりは、そのまま話を全て聞いてくれる人です。説教をしたり強引に話を進めるということではない人であれば、自分の気持ちを表に出して、少しずつ自分と対話することができるでしょう。
人は話すことによって、自分の気持ちをいろいろな言葉で表現しようとします。その言葉を整理することで、自分というものが今どこに存在しているのか立ち位置を意識していくようになります。
そして、立ち位置がわかるようになっていけるようになれば、次は向かう方法を模索しはじます。人は自分が話した言葉に責任を持ち従おうとするものです。ですから、話すという行為はとても大事なことなのです。
対処法③プロのカンセラーに相談する
なかなか身近に話せる人がいない場合は、専門のカウンセラーに相談することをお勧めします。どうしたら悩みを解決できるのか、じっくり親身になって話を聞いてくれるところがいいでしょう。自分の気持ちと対話する手がかりにもなるでしょう。
プロのカウンセラーがじっくり話を聞いてくれます。
対処法④診療内科に通う
鬱っぽい、軽い鬱かも?と思う人は、自己診断してしまいがち、憂さ晴らしで対処できているならば良いのですが、食事が取れない、夜に寝ることができないという症状があれば、診療内科にかかることをお勧めします。
心療内科に通うメリットは、薬の処方箋を出してくれることです。薬物的な治療は医師にしかできませんので、やはり何かしらの薬で鬱的な症状の改善をはかりたい場合は有効でしょう。
また、通院していることで自分が病気だと思う必要はありません。病気の軽い重いという区別をして自分を責めることはありません。心療内科に通院することで自分を非難せず、信頼できる医師とじっくり話あうことがいいでしょう。
焦らず「定期的に安心できる場」に身をおく
「内定ブルー」は、入社するという期限を考えると、いつまでに何をしなくてはならない。と焦ってしまいます。実はこの焦るというものが判断を鈍らせてしまいます。どうしても性急に決めなくてはならないと思い込み、気持ちが追いつかないまま判断をすることになります。
最初は難しいかもしれませんが、対処法をいくつか試してみてください。きっと自分に合った対処法が見つかるはずです。自分を責めずに、心を平穏にすることを意識しましょう。
人間焦ると正しい判断ができなくなる傾向がありますので、「安全な場所」を見つけたと自分に対して思うことも大切でしょう。
誰もでも起こる「内定ブルー」は、あなただけに起こるものではない、あるあるですね。そして誰もが対処し乗り越えていくものです。
そして、もちろん断る場合は早急に会社の人事に話したほうが良いでしょう。
気持ちの持ちようで、いくらでも自分の未来を変えていくことができます。
【内定辞退する場合】↓記事の後半に人事への連絡方法の仕方を記載しています!
社会人なので、人事にきちんと話をして、スッキリしましょう。