広告代理店に転職したら、実際のところ異動や転勤や出向があるのか気になるところ。
私の周りにも実際多くの仲間や後輩が、異動や転勤、出向していきましたよ。
広告代理店の異動とは?
会社によりますが、今まで関わっていた業務内容でプチ異動。がらりと変わる異動まで様々あります。特に大手広告代理店の場合は、よくあることと認識してもいいと思います。
同じ部署や局内での異動
- 局から全く違う局への異動
- 営業から他部署異動(例:マーケからクリエィティブのコピーライター)
- クリエイティブから営業異動(例:プランナーから営業)
同じ部門で部署が違うところ。(所謂、局内異動というプチ異動)部門や職種を変えることも。
営業系からマーケティング系に職種転換をすることも、ほぼ転職なんじゃないかと思うくらい、ガラリと変わちゃうこともあります。
特にクリエイティブ部署の出入りってあまりないように思うんだけど、デザイナーではなくコピーライターなど文章や企画を考えられる人は、実際異動というケースもありますよ。
異動させる理由とは
部署異動の理由は、さまざまあります。
- 単純に人員不足
- 新たな部署を新設
- 良くも悪くも能力に見合った適材適所の配置
- 幹部社員として成長させる
基本的に、人が足りないということは常日頃からどの部署でも起こりがちです。その中でも特に稼ぎ頭のクライアントや、大きなプロジェクトで数百億~数億規模のお金が動く場合は、人員確保に走ります。
そうチャンスはしっかりつかむためにも、喜んで異動することです。期待されて異動できるのですから、一から勉強しないといけないから、大変だということもあるでしょうが、色々な経験ができると思ってポジティブに捉えましょう。
特に、将来幹部社員として上り詰めるルートに配置された時は、期待値も高いので優秀な上司や先輩と恵まれた環境で仕事ができると思っていいでしょう。
一方、能力に合わないという理由で異動させられることもありますが、挽回はまだまだできます。心機一転で努力し続ければ、周囲や上司に認められ、ステップアップも望めますよ。
異動するメリット
どういった背景で異動させられるかにも関わってきます。まだまだ若いうちは、色々な経験ができると思って、異動するべきでしょう。
- 新しい能力がつく
- 新しい人脈が増える
- 自分の可能性を試せる
異動のメリットは多くありますので、積極的に受け止めましょう。最近は、異動を断る社員もいるようですが、基本サラリーマンに断る権利はあまりありません。
異動するデメリット
あまりネガティブに考えることではないと思います。あえて言うならば、
- 慣れたメンバーと息の合った仕事できなくなる
- クライアントとの信頼関係を一から作らなければならない
ということでしょうか。あまりデメリットと考える必要はないでしょう。
異動で注意すべきポイントとは
基本、どこにいてもそうなのですが、早期に仕事に慣れるように働きかけることです。
信頼関係を作るために
- 挨拶をする
- 報告は早くこまめに
- 上司の癖をつかんでおく
当たり前ですが、今までの職場環境や上司ではなくなりますから、新しい部署の新しい上司と上手くやっていくこと。そのためには、早めに信頼関係を構築できるように自ら動いていく必要があります。
広告代理店の転勤とは?
転勤には、国内と場合によっては海外があります。日本企業がどんどん海外進出しているのですから、海外勤務もポジションとしてはまだ少ないですね。
転勤は、栄転とちょっと道から逸れたと考える場合があります。現在の部署でどういう立場で仕事ができていたのか、その結果が転勤ですから。
ただ万が一、道から逸れたとしても、会社の指示で異動するのですから、新しい環境で挽回するような成果が出せれば、戻ってくるチャンスはまだまだあります。
転勤する社員とは
- とにかく手足としてアグレッシブに動く若手社員
- クライアントの関係構築やビジネスを成功させるための中堅社員
- 支店の統括ができる部長や役員クラス社員
どれをとっても、期待されての転勤と考えるべきです。
転勤で知っておくべきこと
- 独身は狙われやすい
- 結婚し家族がいても仕事ができると思われている
- 赴任は約3年~5年、さらに延期されるケースも
- 家族の帰省費や旅費が支給される
- 単身赴任手当の支給もある
広告代理店勤務の営業職は比較的転勤があります。
転勤に関してですが、企業や所属部署によって異なる。広告代理店の会社にもよりますが営業職は、転勤が多い方です。
支社がある地方都市や営業所に転勤だと、赴任期間は約2、3年、後任がいないケースや仕事自体がうまくいっている場合は、延期で続投させられるケースもあります。
地方や支社になると、たいてい単身赴任生活になる人が多いです。地方の人員構成にもよりますが、転勤することになるのは、会社からの期待値があります。
会社によっては、転勤をするか転勤しないかを事前に申請を出し登録する制度がある会社もあります。
そうはいっても、転勤は会社から記載されて現地赴任するわけですから、それを断るということは出世街道から外れることを意味します。
転勤するメリット
- 規模が小さいので、成果実感を感じやすい
- 守備範囲が広いため、自分で切り盛りできる
- 業績の数字と評価が直結している
- 会社への貢献度のポイントが高くなる
転勤は栄転と考える場合が殆どです。
地方や支店に転勤するデメリット
- 東京よりはクライアントの規模が小さくなる
- 東京と転勤先の往復で経費がかさむ
- 家族と離れ離れになる
- 出世から外れたと思い込む
私は東京で生まれて勤務も最初は東京でした、今は新潟の方へ赴任しております。当時、生後1か月の生まれたばかりの長男がいました。転勤の辞令が出た時は、妻と話し合いまして、赤ちゃんの夜泣きが落ち着いたころに後を追いかけて現地にいくことに決めました。(30歳 営業)
独身者、既婚者ともに少なくないですが、既婚者の社員で単身赴任になるケースは3割程度といった感じです。
転勤で注意するべきポイント
- 家族がいる場合の転勤計画を立てる
- 子供の学校関係
- 家のローンの支払い
- 介護や親族の問題
会社から転勤の内示がおりてから、奥様や家族間で話し合ったうえで一緒に赴任地へ引っ越すか、単身赴任にするかを決めているようです。
例えば、ご夫婦だけの場合は一緒に赴任地へ引っ越す事が多いですが、お子さんが中学や高校に入学したばかりであったり、一戸建てやマンションを購入したばかりとか、ローン支払い最中だったりすると単身赴任になる事が多いでようです。
例えば、住んでいる家やマンションを賃貸に出してして、家族そろって赴任地へ行く場合もあります。会社の意向や指示はなくあくまでも本人や家族の意思判断で決められることです。
福利厚生のチェック
- 家族の帰省旅費
- 単身赴任手当
- 家賃補助
- 引っ越し手当
- 子供の学費の補助
転勤の際、既婚者には「帰省旅費」といって家族の元へ帰る交通費が月に一回会社から経費で出してもらえたりします。「単身赴任手当」も出してもらえたり。
家族がこちらに越してきた際には「家賃補助」が出ます。単身赴任と家族と赴任先に住む両方を経験しましたが(笑)、私は家族と一緒に暮らせて良かったと思っています。
代理店の出向とは?
出向とは?
- 在籍出向は、出向元に籍を置いたまま、別会社とも労働契約を結びます。
- 出向期間が終われば出向元での就労に戻ることが前提となります。
移籍出向は、転籍出向とも呼ばれます。出向元企業との雇用契約はそのままに、別の企業へ異動することをいいます。代表的な例が、親会社から子会社への出向です。
この場合、給与は親会社から支払われますが、現場での仕事は子会社側の指示に従って行います。
つまり出向は異動のようなものですが、企業間で行われる大規模な異動のため、場合によっては転職と同じくらいの負担を強いられることになります。
ひとたび出向となれば、職場の人間関係がガラッと変わりますし、仕事内容も違い、初めのうちは戸惑うことが多いかもしれません。しかし、出向の目的を知れば、きっとその苦労にも耐えることができます。
出向先とは?
- 子会社への出向
- クライアントの出向
- 関係会社の出向
基本的にどこの場所にどのような意図で出向するのかをきちんと理解することが大事です。
出向するメリット
- 給与は下がらない
- 新しい人脈ができる
クライアントに出向の場合は、気に入られて出向するケースが多いですね。嫌な人をわざわざよこすようなことは、まずありませんから。
関係会社への出向や子会社への出向の場合は、既存の部署で何かミスをしてしまったこと。もしくは、上手く仕事を繋いでやってくれそう。という2極化ですね。
しかし仕事の半数は人間関係の悩みとも言います。そうなれば、更に人脈が広がることはデメリットではなく、むしろメリットです。結局仕事は人とのつながりですから。
出向するデメリット
- メンタル面のダメージ
- 家族や友人と離れ離れ
- 左遷と認識してしまう
ココロの問題にもなかねませんが、決して悪いことばかりではありません。
出向で注意するべきポイント
- まずは過度に落ち込むことがないように。
- 左遷ではないと思うこと
どうしても出向はネガティブに思いがちです。「出向」という言葉は、精神的に重くのしかかりますが、新しい環境で求めらる業務をこなすことで信頼関係が構築され、周りからも頼られる存在になっていきます。
本社に戻るタイミングと評価とは?
異動に関しては、異動先の部署で順調に仕事と人間関係が構築できているならば、数年はそこで頑張り能力を高めることで評価されるようになります。
転勤の場合の本社に戻れるタイミングは?
- 目安は3年~5年
- 業績評価次第
基本的に転勤は、おおよそ3年、長くて5年で異動させることが多いです。与えられたポジションや責任にもよりますが、30代であれば会社も成長機会として送り出している場合が殆どです。
業績が著しい悪い場合は長くなるか早めに切り上げさせることがあります。その時の現地の状況次第です。
転勤の横異動の場合
- 人員不足
非常にまれですが、転勤先から横異動で別の転勤先にいくケースがあります。めったにないのですが、人員不足に陥った場合、あの人ならできるというポジティブな評価です。
転勤先で直ぐ本社に戻る場合
- 人間関係の構築に失敗
- 健康面のリスク
- 家庭の事情
転勤したのに直ぐ本社戻ってくる場合もまれにあります。
たまに現地との人間関係に失敗した、家庭の事情、子供の病気や親の介護や健康面で急遽戻るというケースもあります。本社では、既存の部署か違う部署に配置換えとなります。
出向の場合の本社戻りは?
- 時期は個人によってバラバラ
- 業績と評価次第
- 戻らない場合もある
現地で「必要とされる」ということが大事になってきます。もう出向先に転籍してもいいんじゃない?と思われているタイミングで本社に戻るということもあります。
現地での活躍次第です。
いずれにしろ、異動、転勤、出向先でがんばるしかありません。長い社会人人生の中で、異動・転勤・出向はどれも自分を成長させてくれる活躍の場です。
どれも無駄になることはなく、「必要な人材」となれば、新しいところで気持ちよく仕事ができますし、本社から「戻ってこい」という辞令も出るのではないでしょうか。
実際、20代で地方転勤した知り合いに聞くと「最初はつらかったけど、3年もいると仕事も慣れ、人間関係も良好で最後はここでやって行きたいとまで思っていたら、いきなり本社に帰ってこい」になった。
とありますので、あまり過度に心配しすぎないことです。