こんにちは、就活アドバイザーのオリーヴです。みなさん電通の鬼十則をご存じでしょうか? 電通の鬼十則を知らない人もいるのではないでしょうか。
「社訓」である「鬼十則」(昭和26年制定)について、今回は冷静で中立な立場でも意見を言ってみたいと思います。
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電通の鬼十則の成り立ち
電通の「鬼十則」は、電通の4代目社長で、「広告の鬼」と呼ばれた故吉田秀雄氏が1951年に書いたという10カ条を元に作られています。
海外の広告のベンチマークや知見をいかに日本の広告業界に根付かせるか。まだ広告とは何をする会社なのか一般人にはなかなか認識が薄かった時代にリサーチ部門やマーケティング部門を整え、広告の礎を築きあげた人物。
特に、5番目の言葉の、殺されても…が大きな社会問題となる。
電通鬼十則は、いろんな企業のビジョンカードや語録、ミッションなどに記載されていたが、2016年の電通の社員の事件をきっけかに、取りやめる会社が続出しました。
電通の「鬼十則」
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
2.仕事とは、先手先手と働きかけて行くことで、受け身でやるものではない。
3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事は己を小さくする。
4.難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある。
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…。
6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきがある。
7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。
9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10.摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
どこの会社にも同じような社則があるはずです。ただし言葉の中に、死や鬼という強烈とも解釈される言葉を使っています。
広告代理店の働き方改革について
広告マンは、残業が多い。それは社風がそうさせていたとも言えると思います。バブルの時代に、六本木の交差点で二重駐車し名刺を出して「俺は、△△社の××だ!」と言って吠えたと言う伝説の話もあります。
遅くまで働くことが当たり前では、健康な生活や送れません。心身ともに健康でいるためには、やはり夜は寝る、朝起きるという正しい生活サイクルで暮らすことが求められます。
現在は、残業申請が厳しく22時以降は残業できない。もしくは上司(部長)が残業を交代するなどの処置がとられています。
残業については、これは電通だけの話ではなく、広告代理店の業界はやはり遅くまで働く傾向となってしまいます。
働き方を阻害する要因とは?
企画書の作成に終わりがない
企画書の説得力を獲得するために、事前に調査を実施し、グラフの作成やデータ処理に時間を費やすことも多いのです。
例えば、企画の筋が本当にメインターゲットに理解・納得されているものなのかを説明するためにスクーリングを行い調査を行いどのぐらい需要があるのか測定します。
クライアントも、そういったデータをみて、社内に説明するものとして活用します。代理店もそれを認識しているため、完璧なデータをクライアントにて提供するため、資料は時間をかけて何度もまとめていきますから終わりがないのです。
コンペ案件は遅くなりがち
既存の仕事はルーティンで担当エージェントが決まっていることがあります。しかしながら、それだけではなく、もっと営業活動を行いたい、クライアントも一番いい広告を作成し商品の売上を伸ばしたいと考えます。
そうすると、コンペと言う形式が取られて、3社〜4社の広告代理店に同じ条件を伝えて、どのようなアイデアを提案してくれるのか高い質の広告コンセプトを求めます。
いい企画、いい広告のみならず、クライアントを理解していること最優先に考え、限界ギリギリまで考えます。
したがって、遅い時間まで働くことになりがちとなってしまいます。
広告代理店の正しい働き方改革
仕事とプライベートの両立は難しいのでしょうか。
広告代理店はブラックか?
仕事自体が自分に向いていない場合、心身ともに疲れていきます。適正検査を受けてまずは、自分との適正がどうなのか、会社や風土、上司、現在の職場は働きやすい環境なのか、ここにいて何が得られるのかを考え見直してみるのもいいのではないでしょうか。
適正診断アプリで自己分析
簡単にできる自己分析のアプリがあります。
自分の適性をチェックしておくことで、客観的に冷静になれることがほとんどですので必ず事前にやっておくことをおススメします。