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クリエイティブディレクターとは?
クリエイティブディレクターとは、広告のコンテンツの管理者です。
広告のコンテンツの制作進行や実際の制作にあたる部署(クリエイティブチーム)を管理し、円滑に広告のコンテンツをクライアント企業に提供することを役割としています。
自身で広告のコンテンツの具体的なデザインや製作、設置などは行いませんが、その進行の管理を行うことでコンテンツを仕上げていく、いわばオーケストラにおける指揮者のような役割の方です。
今回、このクリエイティブディレクターについてどんな業務かを紹介し、メリットややりがい、スキルなどを解説していきます。
クリエイティブディレクターとアートディレクターの違い
クリエイティブディレクターと混同されがちなアートディレクターとの違いについて最初に触れていきます。
この2つの職種の違いは、広告というコンテンツ全体を統括するクリエイティブディレクターに対しアートディレクターは広告のビジュアルメインでのディレクション(指導管理)を行う職種です。
例えば、クリエイティブディレクターは広告の納品までの流れを考えた業務を行うのに対し、アートディレクターは広告の製作を中心に考えた業務を行います。
アートディレクターは時に自身も制作に関わることもあり、制作現場により近い立場にいるといえるでしょう。
オーケストラに詳しい方であれば、クリエイティブディレクターが指揮者ならアートディレクターはコンサートマスターに近い立場とイメージできるかもしれません。
このように名称は似ていますが、業務内容が異なります。
クリエイティブディレクターの仕事の内容
クリエイティブディレクターの仕事内容は、広告のコンテンツの制作を管理することです。
具体的に言えば、コンテンツのコンセプトを考えること、営業部門と共にクライアント企業の要望をヒアリングすること、そしてその内容を制作現場に伝え、現場の意見をフィードバックしてクライアントに伝えることの3本柱です。
クライアント企業と営業部門のスタッフと共に打ち合わせに参加して広告の要望をヒアリングし、それに合ったコンセプトの広告コンテンツを考え、制作現場にそのコンセプトを伝えて制作を管理します。
さらに現場からより良い意見や現実的でないといったポジティブ、ネガティブのフィードバックを受けて、それを吟味したうえでクライアント企業に伝達し制作現場とクライアント企業との橋渡し役を行います。
このように実際の大まかな広告コンテンツの原案を考えたり、クライアント企業の要望を聞いたり、また現場を管理しつつ現場の要望を聞くといった業務がクリエイティブディレクターの主な仕事内容です。
クリエイティブディレクターの年収
クリエイティブディレクターの年収は450~900万円程度です。
例えば、中堅企業の広告代理店のケースでは、460万円程度です。
クリエイティブディレクターはその肩書きや業務の権限の広さがありますので、クリエイティブディレクターになったから、いくらということを一概には言えないところがあります。
そもそもクリエイティブディレクターのCDとは、そう簡単になれるものではありません。博報堂や電通でもクリエイティブ部隊の10人~20人に一人ぐらいしかなれないのです。
クリエイティブディレクターのCDの上に、ECDという制度を設けているのが博報堂です。CDの中でも10人の内の一人です。
そのぐらい高い競争倍率ですから、そう簡単になれるものではありません。
ですので、そのぐらい高い競争下でのポジションで戦っているクリエイティブディレクターならば、年収は1,000万円クラスに到達するでしょう。
中堅や小規模の会社で名刺の肩書ででクリエイティブディレクターと名乗る方であれば、会社の看板社員であり、プレゼン勝ちできる優秀な人なのです。
そのため、それに見合った年収を得ている方がいます。
広告のコンテンツをかなり自由に制作できる立場であったり、広告効果が高いなど実績がある場合は900万円を優に超えるケースがあるということです。
完全な事務方ではく、クリエイティブな要素も求められるため、実績が評価されやすい傾向です。
広告代理店自体、実績重視の年俸制を敷いているところが多く、年収もこういった評価で非常に変化しやすいといえます。
そのため、実績次第で年収額が変化しやすいというのがクリエイティブディレクターの年収の特徴といえます。
ただし、実際は現場とクライアント企業との伝令役のようになっているケースも少なからずみられます。そういった役割になっている場合は、年収も低めになる傾向があり、450万円程度でしょう。
クリエイティブディレクターの特徴
クリエイティブディレクターの特徴は、制作とも営業ともかかわる仕事という点です。
クリエイティブな部門と営業部門、時に分析部門といった直接関わることが少ない部門同士の橋渡しとして業務を行うということが多く、社内の様々な部門と接しつつ、クライアント企業の担当者とも接することが多くあります。
そのため、全体の進捗など幅広い視野で広告コンテンツを見ていくシーンが多いといえます。
クリエイティブディレクターの仕事の流れ
クリエイティブディレクターの仕事の流れは、クライアント企業との打ち合わせや広告コンテンツの原案作成と営業部門との打ち合わせがメインです。
制作部門へコンセプトの伝達と進捗管理、コンテンツが完成したら、営業部門と共にクライアント企業と打ち合わせを行い、必要に応じて修正、広告納品という流れです。
クライアント企業との打ち合わせ
営業部門などが契約したクライアント企業との打ち合わせに帯同し、クライアント企業の要望やこちらの提案したマーケティング戦略などのヒアリングを行います。
この打ち合わせで得た情報をもとに広告コンテンツやビジュアル面のコンセプトを考えます。
広告ビジュアルやコンテンツのコンセプトの原案作成
打ち合わせや社内の分析などの各種情報をもとに広告ビジュアルやコンテンツの原案を作ります。
自身でコンテンツやビジュアルそのものを作るわけではありませんが、大元となるアイデアやコンセプトを考えるのもクリエイティブディレクターの腕の見せ所です。
また、方向性を一致させるために営業部門との社内の打ち合わせを行うこともあります。
制作部門へコンセプトの伝達と進捗管理
管理する業務もクリエイティブディレクターの仕事です。
直接ビジュアルを作る制作部門へコンセプトを伝達し、進捗の管理も行います。
ここでやり取りをするのは、部門のスタッフの他、先ほど紹介したアートディレクターです。
クライアント企業に製作物の提示と打ち合わせ
クリエイティブディレクターとして営業部門と共にクライアント企業と完成したビジュアルやコンテンツの提示を行います。
ここでクライアント企業との間で内容を確認し、必要に応じて修正のため修正内容を制作部門へ伝達します。
広告納品
広告のビジュアルが完成したら、納品を行います。
制作したものを放送するテレビ局やラジオ局、新聞や雑誌などの媒体へ渡したり、駅前などに掲示を依頼したりして、一連の業務が終わります。
クリエイティブディレクターの仕事のメリット
広告の内容を考えることができるため、自身の考えたアイデアが様々な媒体で放送、掲示されるのはとても魅力といえます。
また、自分が直接かかわったという実感を感じやすい仕事であるといえます。
クリエイティブディレクターの仕事の悩み
様々な部門や時にクライアントといったところからの思惑にほんろうされやすい仕事です。
そのため、制作とクライアント、あるいは社内での板挟みになることもあり、それらとの関係調整などが仕事の悩みになりやすいといえます。
クリエイティブディレクターの仕事のやりがい
かなり分かりやすい評価なので、自分の仕事が社内やクライアント、消費者に受け入れられたかということが実感できます。
そのため、少しでもすべての方向に良い影響を与えようと努力のしがいがある仕事です。
クリエイティブディレクターに求められるスキル
管理能力はもちろんのこと、ビジュアルなどのコンセプトを決める発想力も求められます。
また、円滑な人間関係が構築できる調整能力も求められます。
まとめ
クリエイティブディレクターは、制作やクライアントなど社内外のさまざまな分野で調整を行うことが多い仕事です。
そのため、全体を見通せる広い視野を持った仕事が求められます。
この広い視野を持ちつつ、各分野の事情などを把握して常にベストなバランスを求めつつ、自分の広告のコンセプトを考えるというハードさはあるものの、やりがいはあります。
現在、デジタル分野でのクリエイティブディレクターが多くの広告代理店で求められており、求人も多い注目の業種です。
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