就活アドバイザーのオリーヴです。
広告代理店と言えば必ず聞かれることは、ブラック企業かどうか。実際はどうなのでしょうか?
どんな広告代理店で仕事をするにしろ、ブラック度の高い会社では長く務めることは難しくなります。不満や愚痴の温床でもありますし、そもそも社員を人として見ていないことが多いからです。
そんな会社に勤めると、「このままこの会社でいいのだろうか」と考えるのはごく普通のこと。本日は、ブラック企業についてお届けします。
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Contents
広告代理店のブラック度は?
ブラック業界ランキングといったランキングがあります。
このランキングによると、上位5つは飲食、運送(トラックやタクシーなど荷物や個人を運ぶ仕事)、宿泊業(ホテルや旅館)、塾(民間の教育関係)、介護といった職種が並びます。
肝心の広告業界は、なんと16位。
保険業界やITのベンチャー企業と同じくらいです。
しいて言えば建設業界よりブラック度が高いというレベルになります。
一見とても低い順位に感じますが、無数にある業界において16位というのは、かなり高い順位です。
しかも平均的な業界の順位、しかも部署の関係なしに設定されている順位なので、必ずしもこの順位というわけではありません。
厚生労働省が発表する「3年後離職率」などデータや業界構造を元にランク付けされているものであり、厳密なものでないというのも事実です。
このように比較的ブラック度が低い業界なのにブラックだと言われているのが広告業界。
なぜブラックだといわれるのか、その理由について次の項目で紹介していきましょう。
広告代理店がブラックだと言われる理由
広告代理店がブラックだといわれる理由は、人員不足、企画や制作にかかる時間の長さ、際限のない仕様変更が挙げられます。
人員不足というと首を傾げる人もいるのではないでしょうか。
人気の花形職業のような印象を持ち、魅力も多い業界で人手が足りないなんて信じられないというのがその理由のはずです。
しかし、圧倒的に仕事量が多すぎて個人の裁量を超えた異常な仕事量が降りかかってくる業界なのです。
つまり人を入れても、その入れた人だけでは対応が困難というのが原因として挙げ荒れます。
その対応困難な仕事量が長時間残業や殺人的なスケジュールという肉体的な負担となり、ブラック企業といわれる理由になっています。
具体的には撮影や広告の製作、莫大な量の企画書といったものです。
さらに過酷な業務内容から体調を崩して、業務継続が困難になったら使い捨てにされる場合もあります。
そうして脱落していった同僚の分の仕事が降りかかり、地獄は更に地獄となるのです。
企画や制作にかかる時間の長さもブラックの理由です。
企画書が多すぎて書いている間に日付が変わり、終電もなくなって社内で仮眠をとって始発で帰宅します。
そしてシャワーを浴びて朝のラッシュからの通勤という行動を繰り返すのです。
また、クリエイティブ部門であっても撮影や広告の製作には莫大な時間が必要です。
出演者の遅刻などでスケジュールが崩れることも珍しくありません。
同様に他部署の営業は接待やクライアントとの折衝、分析は莫大なデータの分析など、とにかく拘束時間が長いのです。
際限ない仕様変更もブラックです。
クライアントが縦に首を振らない限り企画やデザインの修正を何十回も行います。
時にクライアントの暴言を浴びたり、体育会系上司の罵声を浴びてダメ出しされることも珍しくありません。
このように拘束時間が長く、人手も足りない中、乱暴な言葉を浴びながらの際限ない仕様変更。
法令順守があってないようなもの、36(さぶろく)協定(1日8時間、週40時間を超える労働をしないさせないという取り決め、労働基準法36条により締結が義務付けられていることに由来)違反当たり前の世界が広告業界なのです。
広告代理店の中でのブラック企業はどこ?
広告代理店でブラック企業といえば、声をそろえてあげられるのが電通です。
実際にブラック企業大賞という大変不名誉な賞において2016年大賞を受賞しました。
理由は新入社員のパワハラや長時間労働、電通鬼十則という精神論、厚労省の是正勧告の無視などが挙げられます。
ちなみに電通鬼十則は、電通を業界最大手に押し上げた非人道的な言葉が入った社訓のような存在です。
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特に鮮烈なのが「殺されても放すな。目的完遂までは」とうくだりで、死んでも働け的な内容が批判を浴びています。
ちなみに再受賞することはまれですが、2019年には特別賞を受賞しています。
ここまでブラック企業の評価を受けている企業はまれでしょう。
広告代理店にホワイト企業はあるのか?
広告代理店にホワイト企業はあります。
もちろん広告代理店業界を代表する電通がこうなのだから、業界全体がブラックなんじゃないの、と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、日本には数多くの広告代理店があり、そのすべてがブラック企業ではありません。
むしろホワイト企業もあるのです。
代表的な企業はいくつかありますが、その中でもフィードフォース(東京)やFINDSTAR(東京)が社員の評価も高いホワイト企業とされています。
平均年収ベースでは大手の広告代理店にかないませんが、成長分野であるベンチャー企業向けの広告やデジタル広告に力を入れているので成長しています。
そのためやりがいを感じながら仕事に取り組めて、組織も若いので旧態依然としたパワハラが横行するような職場でもありません。
いずれも個人の幸せや成長を大切にする社風があり、ホワイト企業という評価がされています。
これらの企業は比較的大きい広告代理店ですが、地方などに行けば小規模ながらホワイト企業としての体制を整えている広告代理店も少なくありません。
一方、外資系広告代理店は、表向きはホワイトです。
人材の入れ替わりが激しく消耗品的な性格があるので、ホワイト企業とは言えません。
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広告代理店にブラックじゃない部分はないの?
一般的に言われる広告代理店はブラックという印象ですが、ホワイトな部分も少なくありません。
それは収入や仕事内容、そして企業ブランドの高さです。
この3つについて触れていきましょう
年収1000万円超えの高い年収も可能
大手の広告代理店は、年収1000万円以上も可能です。
具体的な数字を提示すれば、電通の平均年収は1,169万円、博報堂DYは1,065万円になります。
平均なので、役職がつけばこれ以上の年収が期待できます。
いかに高年収であるか分かるのではないでしょうか。
クリエイティブで働き甲斐や達成感を感じる
広告代理店は、社会をあっと言わせるもの、ムーブメントを起こすものを生み出すのが仕事です。
自分の突飛なアイデアが現実となって、街の中心部に再現されるというのは広告代理店の醍醐味といえるでしょう。
携わった仕事が駅前の広告やテレビCM、さらにはWEB広告で大手のポータルサイトに表示されれば、仕事のやりがいも感じるはずです。
大手ならブランドとして地位が高い
電通、博報堂、サイバーエージェント、ADK、これらの肩書を持っていると、様々なところで一目置かれることでしょう。
実際の社会だけでなくTwitterや肩書が表示されるニュースサイトなどで自分が発言すれば、どんな平社員でも注目されます。
こういった地位の高さのある肩書は持っているだけで気分が良いものです。
ある程度勤務したら転職サイトを利用しよう
ただ、ある程度勤務したら転職サイトを利用するのがおすすめです。
過酷な業務がずっと耐えられるわけではありませんし、広告業界も外資系や新興の企業が次々に参入し競争の激化も予想されます。
そういった世界で消耗してしまうよりは、自分の肩書や実績が通じるうちに転職サイトを利用して、ホワイト企業に転職するのが良いでしょう。
年収に関しても、確かに今は高額ですが、年々その平均年収は下がり、役員と一般社員との給与差はどんどん開いています。
そんな業界にいるよりは、市場価値の高い今こそ転職サイトで転職を検討しましょう。
まとめ
広告代理店は基本的にブラック企業ですが、たしかにホワイト企業もあります。
しかしそれらは比較的中小企業が多く、肩書や収入面でそれほど高いものではありません。
生き方が様々ではあるものの、こういったブラック企業的な雰囲気を持つ業界を離れるために転職サイトを利用してみましょう。
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